FIチューニング

簡単に言えば、個々のライダーに合わせた最適なマシンを作る事。ライダーの一人一人に癖があり、乗り方も好みも各自によって変わります。いつも高速道路をアクセル全開で走る人、市中を中低速域で走る人、タンデムを良くする人、ロングツーリングが好きな人など各自様々だと思います。セッティングとは、そんな個々のライダーに合わせ、足回りやライディングポジション等すべてをベストな状態にする事だとは思いますが、当社の考えはそこから更に踏み込み、エンジンを各自に合わせたベストな状態にする事だと考えます。内燃系のセッティングをする事で、マシン本来のポテンシャルを最大限に引き出し、これまでとは全く違う乗り味を感じていただけます。

現行車の場合、ノーマル車両はどのメーカーのマシンでも非常に良く走ります。それで満足されるのであれば、改めてセッティングする必要もないのかもしれません。しかし「マシン本来のポテンシャルを遺憾無く発揮されているのか?」と問われれば、されていないと私たちは答えます。例えば、排ガス規制の問題もあり、メーカーは開発時より燃料の排出量を薄めに作っている様に思います。特に外車については、かなり薄い様に感じます。また多くのライダーはマシンを購入した後、マフラーを始め外品の物にカスタマイズされると思います。その時、ただパーツを交換するだけでは、本来のセッティングからずれることが多々あります。これはSTDのマフラーに合わせてセッティングされているマシンに、違うマフラーを取り付ければ至極当然の事です。弊社ではマシンを健康な状態で長く維持するには、適正なセッティングを施す必要があると考えています。

一言で言い表す事は難しいのですが、ひとつに乗り手の思うままにマシンを操作出来るという事があります。加速したい時に加速し、トルクの欲しい場面では力強いトルクが当たり前の様に出せる。自分のライディングに合わせたセッティングをする事で、同じマシンでも今までとは違う乗り味を感じていただけます。サーキットを走る、峠を攻める、通勤で乗る、ロングライドツーリング、街乗り、同じマシンでもライディングシーンが変われば、セッティングも変わる。弊社ではシャーシダイナモを使用して、セッティング作業を行います。測定データにあまり変化は出ませんが、実走は「今までとは全く違う走りになった。」と言うありがたいお声を良くいただきます。

よく聞かれる質問ですが、弊社では上がるとはお答えしておりません。「ベストなセッティングをする事で、結果的にパワーがついてくる可能性があります。」と、お答えしています。中にはベストなセッティングを行なっても、パワーが上がらない事もございます。しかしお客様からクレームがついたことはまだありません。数値上のアップはしなくても乗り味が変わることで、以前よりパワーを感じるライディングを体感いただけます。加速したい時に加速し、低速トルクの欲しいところでトルクが出せる。その結果として、レースであればタイムを縮める。街乗りやツーリングであれば燃費が良くなる事に繋がっていくのです。

現在では各メーカーより色々なタイプのサブコン、フルコンが発売されています。弊社としてはどのメーカーの物でも、用途に合わせて選択いただければ良いのではと思います。ただどの製品であっても、ボルトオンで取り付ければ思うように使用できるという訳ではないという事をご理解下さい。セッティング料金が別途必要になりますが、サブコン、フルコンの購入を検討される際には、マシン個々に合わせたセッティング作業をおすすめいたします。ご興味がおありであれば、ぜひお気軽にご相談下さい。